2023年05月18日号
1;追加値上げ浸透進む~セメント
セメント各社が昨秋踏み切った㌧当たり3000円の追加値上げの受け入れが広がっている。太平洋セメントは、4月時点で1度目の2000円値上げを含め平均4000円以上の価格転嫁を実現した。UBE三菱セメントは、ほぼすべてのユーザーから了解を取り付けており、6月末までに完全実施を目指す。住友大阪セメントは上期中に、トクヤマは下期中に積み残し分を獲得する方針。値上げの浸透によって各社の業績が急回復する。大手3社の2024年3月期の営業利益の合計は891億円と、325億円の損失だった前期に比べて1216億円増加する見通し。