2022年06月02日号
2;セメント価格が上昇
セメント価格が上昇している。セメント各社による値上げ交渉の進展を映して、『建設物価』6月号で複数の都市で表示価格が前月号に対しトン当たり1000~2000円引き上げられた。ただ、上げ幅は、ほとんどの都市で1000円と目標の半分にとどまっている。セメント焼成で使う石炭の先物相場は400ドルを超えており、セメント各社が値上げを打ち出した昨秋よりもエネルギーコストは大きく膨らむ。国内セメント事業の損益は悪化しており、未達分の早期獲得もさることながら、再値上げを視野に入れざるを得ない状況となっている。