2022年06月02日号
4;息切れ倒産増加も~建設業
建設業の倒産件数が歴史的な低水準で推移している。東京商工リサーチの調べによると、2021年度の建設業の倒産件数は約1100件と過去30年間で最少となった。だが、先行きも平穏というわけにいかなそうだ。ウクライナ危機などによる資材の価格高騰や調達難、人手不足といったマイナス要因が複合的に作用して、地方の建築工事業や大工、コンクリート工事、鉄骨・鉄筋工事などの職別工事業の経営に逆風が吹き始めているという。同社情報本部情報部の松永伸也部長は「これから息切れ的な倒産がじわじわ増えそうだ」との見通しを示す。