石炭価格の暴騰がセメント事業の業績に暗い影を落としつつある。石炭需給の逼迫に伴い石炭価格が続伸、足元ではトン当たり170ドル前後と前年の約3倍に達しているためだ。セメントの業績に下押し圧力がかかり始めており、下期以降、その影響が一段と強まる可能性もある。しかし、現時点でセメント各社はコスト転嫁の値上げに慎重な姿勢だ。今回の石炭価格の高騰は一過性で、秋頃から下がり始めるとの見通しが背景にある。
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