セメントの輸出が高水準で推移している。背景には国内需要がなお勢いを欠いていることがある。セメント各社は国内需給の調整弁として輸出を増やし、生産への影響を最小限に抑えている。足元では、シンガポールや豪州など日本からの主要仕向先も新型コロナウイルス禍の影響がおおむね一巡しており、引き取りは全般に堅調だ。下期以降も国内需要が伸び悩む展開になれば、期初予想の1100万トンを超える可能性もある。
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