2021年06月10日号
1;集約化で経営課題解決~関東一区で気運高まる
関東一区で再び生コン工場集約化の機運が高まってきた。関東一区専業最大手の内山アドバンス(千葉県市川市)、太平洋セメント直系の第一コンクリート(神奈川県川崎市)、トクヤマ直系の川崎徳山生コンクリート(同)は共同生産会社を設立し、川崎地区で来年中に2個1集約を行う。東京・三多摩地区では1日、3個2集約が実施された(本紙5月20日付既報)。背景には需要環境の悪化に加え、運転手を含めた人手不足の深刻化や工場設備の老朽化などがある。各生コン協同組合も組合員の経営健全化を後押しするため、設備廃棄助成金を引き上げるなど集約促進策を相次いで打ち出しており、再編の流れが広がる可能性もある。