2021年02月11日号
1;専業2社、石炭安で国内増益~4~12月セメント
セメント専業大手2社の業績が堅調だ。太平洋セメント、住友大阪セメントが9日発表した2020年4~12月期の連結営業利益はそれぞれ前年同期比14・3%増の481億9500万円、同6・1%増の114億2000万円だった。セメント部門は、国内需要が予想以上に低迷しているものの、石炭価格の下落に助けられて増益となった。新型コロナウイルス感染拡大の影響も比較的小さかった。太平洋は米国でのセメント・生コン事業が引き続き好調で海外子会社の利益が200億円を超えた。21年3月期通期は太平洋が従来予想を据え置き、住友大阪は純利益を10億円引き上げた。