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2009年10月15日号

1:生コン需要見通し~経済対策の効果じわり? 9000万割れに現実味

 全国の生コン出荷数量は30か月連続で前年実績を下回っているが、ここにきてようやく経済対策の効果らしきものが表れてきた。全国生コン両連合会のまとめによると、8月の出荷のうち官公需向けが前年同月比1%減とほぼ横ばい。前年の8月がその前の年と比べて18%も落ち込んだ反動もあるが、積雪寒冷地では冬入りを前に対策関係工事の着工が増えている。ただ、新政権は補正予算を見直し事業の一部を執行停止にするため、対策による上積み効果は期待より小さくなるのは避けられない。09年度の出荷は当初の予想通り1億立方メートルを割り込むのは確実。下期も民需の大幅減が続くと、9000万立方メートル割れが現実味を帯びる。