文字サイズ(変更方法 文字サイズを大きく 文字サイズを小さく
2020年06月04日号

1;コロナ影響、今期色濃く~セメント業績

新型コロナウイルスの影響が今年度のセメントメーカー各社の業績に色濃く出そうだ。セメント主要5社のうち、住友大阪セメントと三菱マテリアルは、業績への影響を合理的に算定できないとして、2021年3月期の連結業績予想の公表を見送った。開示した太平洋セメント、宇部興産、トクヤマは経常利益が2ケタの減益となる見通し。化学や電子、自動車、セメントなど影響は広範に及ぶもようだ。セメントの国内需要を下押す圧力も強まり、4000万トンを割り込む可能性も出てきた。