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2019年08月22日号

1;内需鈍化で軒並み減益~セメント部門 4~6月

セメント大手5社の2019年4~6月期連結営業利益は、太平洋セメント、三菱マテリアル、トクヤマの3社が減益、住友大阪セメント、宇部興産の2社が増益と明暗が分かれた。主力製品の販売減が減益の主たる要因。純利益は全社そろって前年同期を割り込んだ。中でも三菱マテリアルは独占禁止法関連損失引当金繰入額を特別損失に計上したことも重なり7割超の減益だった。セメント部門の業績は、国内需要の鈍化による国内販売の減少で軒並み減益だった。太平洋セメントは、これまで業績をけん引してきた米国事業も振るわず、7割もの大幅減益となった。セメントの値上げ効果は出てきているが、下振れ圧力の吸収は限定的だったようだ。