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2019年05月23日号

2;値上げ交渉を続行、炭価高で収益低下~セメント5社

セメントメーカー5社の2019年3月期の連結決算は、売上高は主力製品の販売増などで全社増収を確保したものの、営業利益は主に原燃料コストの増加が足かせとなり太平洋セメントを除いた4社で減益となった。セメント部門は太平洋を除き軒並み減益だった。セメント焼成用の石炭価格の高騰とその価格転嫁が遅れた。太平洋も国内事業は減益で、好調な海外事業が支えた格好だった。セメント部門の20年3月期は全社が増収増益を予想。炭価高が一服することに加え、値上げ効果も前期を上回る。