2019年04月25日号

2;値上げ幅提示できず～石灰石骨材

石灰石骨材メーカーが来年１月から施行する船舶燃料の硫黄酸化物（ＳＯｘ）規制の対応に苦慮している。規制に合致した重油がまだ流通していないうえ、石油の元売り会社から販売価格が明示されていないためだ。船舶での大量輸送が前提になる石灰石骨材は物流コストの占める比率が高く、大きな影響を受けると予想されている。このため、石灰石骨材メーカーはコストアップ分が判明した段階で直ちに値上げを打ち出す方針だが、「上げ幅がどの程度になるか全く見通しがつかない」（石灰石メーカー）と警戒している。９か月後に迫った規制を前にして、上げ幅が決められない状況が続いている。