2009年02月12日号
1:セメント~業績改善へコスト圧縮
セメントメーカー各社の業績が悪化している。景気悪化の影響は、セメントに止まらず、化学、非鉄金属、電子材料、機械などに広く及び始めている。住友大阪セメントの2008年4―12月期の連結最終利益は前年を8割近く下回った。三菱マテリアルも7割近く減り、トクヤマは樹脂サッシ問題に伴い改修費用を特損計上したため最終赤字となった。第4四半期に入り経営環境は一段と悪化。宇部興産、三菱、トクヤマ、電気化学工業(電化)は09年3月期通期の業績予想を下方修正した。期末配当を三菱が無配、宇部、電化両社は減配する。一部メーカーはすでに役員報酬のカットや管理費の削減、設備投資の抑制などといったコスト削減に取り組んでいる。