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2018年09月27日号

1;セメント業界再編20年

セメント業界の再編から20年を迎える。バブル崩壊後の需要の減少、カルテル体質からの脱却が動因となり、1998年10月1日に太平洋セメント、宇部三菱セメント、住友大阪セメントの大手3社で国内シェアの80%を握る、いまの業界の枠組みが完成した。再編後、セメント各社は、合理化や構造改革を進め、需要の急減やコストアップといった逆風に強い経営体質に変貌した。一方、販売・流通など旧来制度の改革は道半ばで終わるなど残された課題も多い。再編20年を検証し、今後を概観する(次号からインタビュー連載)。