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2018年03月29日号

1;「生コン」イメージ向上へ~全国生コン連合会

全国生コンクリート工業組合連合会、同協同組合連合会(吉野友康会長)はこのほど、「先進組合事例集」を発刊した。全国の生コン工業組合、協同組合、会社から業界の社会的地位やイメージの向上に関する取り組みを58件集録した。事例集について、全生連は「全国の組合や会社で導入できる事例があれば、積極的に取り入れてほしい」とし、横展開を進める。
全生連では生コン工場における従業員の高齢化を受け、2016年から若年層の採用に向けた対策に着手。昨年度は総務委員会が中心となって、業界のイメージ向上策の一環でPRパンフレット「生コンという仕事」を発刊した。
昨年6月の総会で吉野会長が全生連の重点課題の一つとして「業界のイメージ向上」を掲げたこともあり、今年度はさらにその活動を強化。新イメージキャラクターを一般からも広く募集するとともに、全国各地で行われているイメージ向上策を収集した。
事例集では、インターンシップの受入れ(8件)、女性活躍(12件)、イメージアップ(8件)、災害発生時における消火用水などの供給(6件)、こども110番(5件)、建設フェスタなど展示会への出展(4県)の6項目に分類した。
このうち、インターンシップを実施した効果として「職員のスキルアップ」にとどまるケースが多いものの、香川ではこの数年「工業系高校から生コン工場の試験室に数名就職した事例があった」と報告している。女性活躍については、育休・産休といった制度面の改善のほか、女性用トイレの設置、できる限り力仕事を少なくするような環境整備などハード面の充実を求める声が課題としてあげられている。
イメージアップについては、事務所屋上に太陽光パネルの設置、事業所の周囲を花で飾る「花いっぱい運動」、若者向けのPRパンフレットの作成、高校生向けの就職関連イベントへの出展などに取り組んでいる組合・会社などが紹介されている。
「その他」(15件)として、就学児童へのミキサ車を模した消しゴムの配布、環境美化事業、地域行政や地元スポーツ団体への寄付や協力、災害発生時に備えた活動、小・中学生の校外学習(企業見学)の受入れ、絵画コンクールの開催、コンクリート甲子園への協力、企業CMの放映などが集録されている。