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2017年11月16日号

3;炭価高の影響強まる~4~9月セメント決算

セメント大手5社の2017年4~9月期の連結決算が9日出そろった。営業利益は住友大阪セメントを除いた4社で増益を確保した。太平洋セメントは、国内で稼ぎを増やしたほか、米国を中心に海外の収益も拡大。兼業3社は、非鉄や化学などといった中核事業が好調だった。セメント部門の業績は太平洋、三菱マテリアルが増収増益となった。ともに米国で事業を展開している。残りの3社は増収減益だった。国内販売や輸出を増やし、廃棄物リサイクルの増量にも努めたが、石炭高騰によるコストアップを吸収できなかった。18年3月期の業績予想を太平洋、三菱が上方に、住友大阪が下方にそれぞれ修正した。