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2017年10月26日号

1;播磨全域を組み入れ~大阪広域生コン協組

大阪広域生コンクリート協同組合(大阪市、木村貴洋理事長)が事業エリアを一段と拡張している。兵庫県の東播、兵庫中部、姫路各地区の生コン事業者21社21工場が11月1日付で加入し、「播磨ブロック」として同日から値戻しに着手する。ここへきて岡山県に接する最西端の兵庫西部地区の生コン事業者からも加入意思が示されたことで、事業エリアの「終着地」はいよいよ目前に迫った。
同協組は昨年来、市況改善と並行する形で、兵庫に向かって事業エリアを広げている。今年夏までに神戸、淡路、北摂、北神各地区の事業者が相次いで加入した。それぞれをブロック化し、8月から来年4月にかけてシェア運営を開始する。各ブロックの足並みがそろう4月から販売価格を1万5800円(18・18・20)に一斉改定し、従来エリア(大阪6ブロック)と同額にする。
東播、兵庫中部、姫路各地区の事業者も加入意思を表明。数回の説明会を経て10月17日までに全社から加入届が提出された。組合員数は11月1日付で、賛助会員から正会員になる北摂ブロックの1社1工場を含め155社178工場(別に賛助会員6社7工場)となり、11ブロックでの組織率はおおむね100%に達する。
播磨主要都市の市況は、『建設物価』によると、1万100~1万200円(同)と近畿最安値。姫路では3年前に協組が解散して値支え役を失い、兵庫中部や東播も脱退などで協組機能が長く停滞している。
同協組は18日、19日から播磨ブロックにおいて同協組の価格表を適用することを決め、値戻しの工程を組み立てた。それによると、販売価格を11月1日契約分を対象に建値から4700円引きの1万3800円に改定する。18年4月1日契約分から1万5800円と2000円引き上げ、ほかのブロックと一本化する。同時にシェア運営も開始する予定だ。
加入打診を受けて25日、兵庫西部の9社9工場を対象に説明会を開いた。同協組は年内にも神戸・北神、播磨全域を包含し、出荷規模800万m3を誇る超巨大組織に発展する。