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2017年10月19日号

2;コスト転嫁が焦点に~セメント値上げ視野

セメントの生産、物流コストがじりじり上昇するなかで、メーカー各社はコスト転嫁の値上げを視野に入れ始めている。昨年夏以降、石炭価格は高値圏で推移しており、メーカー各社の業績を下押ししている。運転手不足を背景にトラック運賃は上がる方向にあり、さらに、2020年1月から実施される船舶燃料油の硫黄分濃度規制への対応で海上輸送コストが一段と膨らむのは必至の情勢とされている。セメント需給が比較的引き締まった状態が続く2020年のオリンピック・パラリンピック前に値上げに取り組み、一定の成果を出しておきたいという声もある。