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2016年06月30日号

2;3Dプリンタで造形可能な鋳型向け無機材料~太平洋セメント

太平洋セメントは23日、北海道立総合研究機構(道総研)産業技術研究本部工業試験場と3Dプリンタによる積層造形が可能で、高い耐熱性を併せ持つ鋳型向け無機材料を開発したと発表した。  同試験場では、3Dプリンタを用いた鋳型製造の検討を行っており、耐熱性に優れるセメント系材料の適用性が高いことを見出していた。ただ、溶湯温度が1200℃を超える金属の鋳造では、鋳型材料の成分に起因したガスが発生し、これによるブローホール欠陥が生じたり、球状黒鉛鋳鉄における黒鉛球状化の阻害に伴う表面欠陥といった課題が、実用化に向けた大きな障害となっていた。