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2008年06月12日号

1:建築学会近畿支部~ひび割れ対策マニュアル作成

 日本建築学会近畿支部・材料施工部会(二村誠二主査)は「鉄筋コンクリート造建築物の収縮ひび割れ対策マニュアル」として、「仕様規定に基づくひび割れ対策マニュアル2008年版」を作成、4日に大阪市内で開いたシンポジウムで公表した。設計、材料・調合・製造、施工の各段階での対策を明示した。コンクリートの品質は、乾燥収縮ひずみを標準仕様で800μ以下(高級仕様650μ以下)、ブリーディング量を0・3㎤/㎠以下と規定し、通常よりも1ランク上のコンクリートとして位置づけている。材料・調合における乾燥収縮ひずみ抑制対策として石灰石砕石や混和材料の使用とその効果・留意点などを示した。一方、生コン工場の選定について、要求される乾燥収縮ひずみなどの品質項目を満たすことができる工場を「優先的に選定することが望ましい」とした。