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2008年02月28日号

4:首都圏の骨材~生コン向け値戻し停滞 出荷回復時に再開へ

 首都圏の生コン向け骨材の値戻しが停滞している。首都圏の生コン出荷量は、改正建築基準法の施行に伴って大幅減。東京生コン協組の今年度の出荷量は407万立方メートルで過去最低となる見通しのほか、神奈川、埼玉、千葉県の出荷量も対前年比約1割減となる見通しだ。
 首都圏の骨材はここ数年、原油高騰に伴う輸送コストアップ分、ダンプ不足などを理由に、出荷停止をちらつかせるなど強硬な値戻しで成果を挙げてきた。しかし、生コン出荷の低迷を背景に今回の価格交渉では値戻しに臨む態度が軟化している。無理に価格を引き上げた結果、別の骨材に変えられることを警戒しており、次の値戻し実施時期については各業者とも「出荷が回復したころ」としている。