2014年08月21日号
3;ECMセメントの可能性
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、高炉スラグを主原料とする環境負荷低減型のセメント「エネルギー・CO2・ミニマム(ECM)セメント」を開発、実用化の段階に移行した。ECMセメントは、高炉スラグを反応主材としたセメントで、普通ポルトランドセメントのような焼成工程が不要で、生産時のエネルギー消費量を60~70%削減できる特徴がある。高炉スラグの分量はJISR5211(高炉セメント)の高炉B種を上回る60%程度で、汎用化できれば建設産業で発生するCO2を大幅に削減する切り札となり得る。