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2014年02月27日号

1;優良工場表彰指針を策定~全国生コン品監会議

全国生コンクリート品質管理監査会議(長瀧重義議長=東京工業大学名誉教授)は20日、全生連会議室で会議を開き「優良工場表彰に関するガイドライン」を制定した。同ガイドラインは、各地区会議が実施している優良工場の表彰制度における指針。優良工場表彰の実施については、各地区会議の判断に委ねる。

この数年、全国統一監査で減点ゼロとなる工場が受審工場の約7割に達しており「減点法による監査制度では技術の差を推し量れなくなっている」(長瀧議長)。これを受け、独自基準の加点評価方式を用いて、優良工場を表彰する地区会議もある。こうした状況を受け、小委員会(山本泰彦委員長=筑波大学名誉教授)が優良工場表彰ガイドラインを作成した。ガイドラインでは、①全国統一監査におけるトータル減点数が過去5年にわたり5点以下②全国統一監査基準の望ましい事項に対するa評価の割合を考慮することとした。また、地区会議が独自に定める調査事項を含める場合には、全国統一監査用チェックリストとは別のチェックリストを作成・使用し、「優良工場表彰のために地区会議が独自に定めた基準、調査結果は、全国統一監査に基づく、合格工場の選定、マルテキマークの使用承認申請などを行う際の条件としない」と明文化した。また、参考資料として地区会議が独自に定める調査事項の例を提示した。長瀧議長は「独自の調査事項を直ちに報告して頂く必要はないが、良いものは全国会議でも取り入れるようにしたい」と語っている。

同会議では「合格証」に関するガイドラインに、監査合否判定に係るフロー図を作成した。3月に開催する監査統括責任者を対象とした監査説明会で説明し、5月に発刊する監査結果報告書の資料編に盛り込む。

2013年度の監査実施工場は前年比29工場減の2663工場だった。このうち受審後に廃業した工場などを除く、2603工場にマルテキマークの使用を承認することを決めた。

14年度の監査から実地調査で、JISA5308で協議事項、JISA1101(コンクリートのスランプ試験方法)の報告事項となっている「コンクリート温度(C0203)」を新設する。新設事項のため、14年度の減点数は「4」で、15年度から「8」となる予定。