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2007年10月11日号

1:燃料系収集難 現状維持へ防戦

 セメントメーカー各社がセメント焼成用に使っている木くず、廃プラなどのリサイクル資源の収集が厳しくなるばかりだ。石炭などエネルギー価格が一段と上がり、製紙業界らがバイオマス発電の燃料として燃料系リサイクル資源の収集を強化しているため。これが「業界の脅威」(中堅セメントメーカー)になっており、収集量は伸び悩む。「防戦で現状維持に努める」(大手セメントメーカー)と、増量よりむしろ数量ダウン回避に懸命だ。
 メーカー各社は、燃料系リサイクル資源の争奪戦が激しくなるなかで、高塩素の廃プラなど、引受先が比較的少ないものを増やそうという姿勢を強めている。合わせて塩素対策設備の増強や技術開発も進め、燃料系の上積みを目指す。