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2013年05月16日号

1;セメント事業 収益拡大~主要5社決算

 セメント主要5社の2013年3月期連結決算が14日、出そろった。セメント専業2社は、震災復興など国内需要の増加で増収増益を確保した。営業利益は太平洋セメントが前期に比べ4割増、住友大阪セメントが7割増となった。燃料コストの低下も利益押し上げ要因となった。セメント兼業3社は、三菱マテリアルが減収増益、宇部興産とトクヤマは化学品の販売減などが響き減収減益だった。ただ、セメント関連事業は3社そろって増益を確保、業績を下支えした。14年3月期は全社が増収増益を見込む。専業は数量増やセメント値上げで利益を積み上げる。兼業は前期不振だった事業の復調に加え、セメント関連事業も好調が続く。