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2013年05月02日号

1;官公需13年ぶり増加~生コン出荷

 全国生コン両連合会が24日発表した2012年度の生コン出荷量(非組合員は推定)は前年比4・7%増の9209万9千m3で、2年連続プラスだった。4年ぶりに8000万m3台を脱した。官公需は3・8%増の3974万7千m3で13年ぶりのプラス、民需は5・4%増の5235万2千m3で3年連続のプラスだった。出荷構成比は官公需が43・2%、民需は56・8%(2面に関連表)。
 地区別では、東北、関東一区、関東二区、近畿、四国、九州の6地区で増加した。東日本大震災の被害を受けた東北は前年比40・4%増の867万9千m3と大幅増。宮城は2・1倍、岩手は4割増、福島は39%増だった。東北の出荷量は震災前の09年度に比べ44%増。
 四国は前年が低調だった反動で8・5%増の391万3千m3。近畿は7・3%増の1276万5千m3。大阪駅北口再開発などで民需が堅調だったほか、11年の豪雨被害を受けた奈良や和歌山で災害復旧工事があった。関東二区は4・3%増の701万8千m3。リニア実験線の延伸工事が終了した山梨は大幅減だったが、太平洋沿岸部の災害復旧工事や火力発電所の増設工事などがあった茨城がカバーした。関東一区は埼玉が官民とも2ケタ増で好調だった。
 一方、北海道、北陸東海、中国の4地区で減少した。都道府県別では31都府県で増加、16府県で減少した。
東海が増加
3月の生コン出荷
 3月の出荷量は前年同月比5・1%増の799万9千m3で3か月連続の増加。官公需は2・9%増の348万3千m3で11か月連続のプラス、民需は6・8%増の451万6千m3で3か月連続のプラス。地区別では北海道、関東二区、北陸、四国を除く6地区で増加。東北は35%増で堅調。名古屋駅前の再開発が進む東海は9・8%増だった。
 今後2~3か月先の需要見通しは、「やや増加」が1件減の12件、「前年並み」が3件増の20件、「やや減少」が1件減の7県、「減少」が1件減の8件だった。