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2013年04月11日号

1;設計段階で白・黒比較~コンクリート舗装

 国土交通省は4月1日に設計業務等共通仕様書を改定し、道路舗装の設計段階でコンクリート舗装とアスファルト舗装を比較検討できる内容を盛り込んだ。これにより、今年度から各地方整備局が発注する道路舗装工事では、コンクリート舗装とアスファルト舗装が同条件で比較検討するプロセスが設けられる。
 同省は2012年度の道路関係予算からコンクリート舗装の長期耐久性を再評価して、「コンクリート舗装の積極的活用」を盛り込み、13年度の道路関係予算では点検マニュアル(仮称)の整備を進めるとしていた。こうした中、同仕様書の道路編「第6408条道路詳細設計」の業務内容の項目(9)に「受注者は、設計図書に示される交通条件を基にして、基盤条件、環境条件、走行性、維持管理、経済性(ライフサイクルコスト)等を考慮し、舗装(アスファルト舗装/コンクリート舗装等)の比較検討の上、舗装の種類・構成を決定し、設計するものとする」を盛り込んだ。
 トンネル内の舗装工事ではコンクリート舗装とアスファルト舗装を設計段階で比較検討する工程があったが、一般の道路設計にも明示した。これにより、一般の道路舗装工事でも発注者はコンクリート舗装の長期耐久性を意識せざるを得なくなるため、これからコンクリート舗装の採用が増えそうだ。そのほかの条件は同じ。
 同省の仕様書改定を受け、各地整が制定している同仕様書も今後1~2か月程度で改定される見通し。同省の仕様書は内部資料のため公開されていないが、各地整では毎年、当該年度の工事を発注した時期にあわせて、仕様書の改定版をホームページに掲載している。