文字サイズ(変更方法 文字サイズを大きく 文字サイズを小さく
2013年03月28日号

1;来年度想定は8676万m3~生コン需要

 全国生コン両連合会は26日、2013年度の全国の生コン需要は、12年度の実績見込み(8653万4千m3)に比べ0・3%増の8676万m3(工組員外は推定)となる見通しを発表した。全生連は13年9月の出荷実績がまとまった段階で、13年度通期の需要想定を見直す予定。
 13年度は官需が前年実績見込みに比べ7・1%減の3508万7千m3、民需は5・1%増の5167万3千m3と想定している。12年度の需要想定は昨年9月に見直し、13年度の需要想定は昨年12月から1月にかけて調査したため、官公需に関しては昨年末に発足した安倍政権による12年度の補正予算、4年ぶりに増額された13年度予算が反映されていない。13年度はこれらが生コン需要に結びつくとみられることから、現在の想定に対して大きく上振れる公算が大きい。
 12年度4~2月の出荷実績は8410万1千m3で、実績見込みを大幅に上回ることは確実。3月の出荷が前年同月と同じ場合、通期では4年ぶりに8000万m3台から脱し、9200万m3となる。この場合、今回発表した13年度の需要想定は6%減となる。今回から都道府県別での公表を取りやめた。
2か月連続プラス被災地の需要旺盛~2月の生コン出荷
 全国生コンクリート工業組合連合会、同協同組合連合会(全生連)が3月26日に発表した2月の生コン出荷量(非組合員は推定)は前年同月比2・5%増の665万3千m3で、2か月連続のプラスだった。官公需は2・2%増の350万8千m3で10か月連続のプラス、民需は2・5%増の406万1千m3で、2か月連続のプラスだった。2月は前年同月より稼働日数が2日少なかった。
 都道府県別で前年実績を上回ったのは25県。東日本大震災の復旧・復興工事が進む宮城は68%増、岩手は23%増、福島は23%増だった。これに加え、宮城など被災地向けに港湾ブロックを製作している山形が27%増だった。このほか、10%以上増加したのは、奈良、宮崎、高知、和歌山、島根、新潟、埼玉の計11件だった。10%以上減少したのは愛媛、香川、岡山、京都、山梨の5府県。
 2~3か月後の需要見通しは「増加」は前月に比べ1件減ってゼロ。「やや増加」は前月に比べ2件増の13県、「前年並み」は1件減の17都府県、「やや減少」は1件増の8道県、「減少」は1件減の10県だった。