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2012年11月22日号

1;共販事例集を作成へ~全生連

 全国生コンクリート工業組合連合会、同協同組合連合会(阿部典夫会長)の共同事業委員会(二俣馨委員長)は今年度に集約化ガイドブック改訂版と共同販売再構築事例集を刊行する。集約化ガイドブックの改訂版は、年度当初の事業計画に盛り込まれていたが、共販事例集は同委員会が理事会に提案、作成することが決まった。共販事例集の作成は、第1次構造改善計画の期間中(1979~86年)の82年以来30年ぶり。集約化、共販事例集ともに2月27日の委員会で最終原案をまとめ、年度末までに刊行する予定。
 かつて全生連では、共販推進委員会(現在の共同事業委員会)を中心に共販ガイドブックの作成や共販の実態調査などを行ってきた。これらを全国の協組に配布することで共販体制を後押ししてきた。同委員会が96年に刊行した共販ガイドブックの改訂版では、12協組の共販事例を紹介していた。今回の共販再構築事例集について、二俣委員長は「いいところだけでなく、過去の失敗を踏まえて、再構築を果たした過程を含めた冊子にする」と述べた。多様な事例を紹介することで、共販体制再構築を目指す協組に役立ててもらうねらい。4協組の再構築事例を掲載する予定。
 集約化ガイドブックは、現在進行中の構造改革計画前の2009年度に作成された。生産委託や協業化、買収など集約スタイルが異なる10協組の集約化事例や集約化規程(案)などを掲載。構造改革計画が3年目を迎えたことから、これまでの進捗状況を踏まえて第2弾となる改訂版を発行する。6地区の集約化事例を掲載する予定となっている。
 全生連では今回刊行する両冊子を、工場集約化の推進と共販再構築に役立つ資料とする考えだ。
エコ舗装WG改組へ
 共同事業委員会は、傘下のエコ舗装WGの改組を検討している。同委員会では、今年度から国土交通省がコンクリート舗装の積極的活用を盛り込んだことを受けて、より普及活動に軸足を置ける組織にする必要があると判断。セメント協会との連携強化も視野に入れてWGの改組を検討する。
 WGは今年度、ポーラスコンクリートの2試験方法のZKT化に取り組んでいる。来年度には、WGから格上げした組織となる見通し。