2012年11月15日号

1;専業２社 増収増益に～セメント主要５社の４～９月期連結決算

　セメントメーカー主要５社の２０１２年４～９月期の連結決算が１３日までに出そろった。震災復興などを背景とするセメント国内需要の回復で専業２社が増収増益となった。太平洋セメントは最終損益が黒字転換した。反面、兼業３社は非鉄や化学の収益悪化によりそろって減収減益。ただ、３社ともセメント部門は増収増益で、業績の下支え役を果たした。決算発表前を含め５社が１３年３月期通期の連結業績予想を修正。専業２社は上方に、宇部興産、トクヤマは下方に見直した。三菱マテリアルは売上げを下方修正した。セメントの収益環境は下期も堅調に推移する。各社はセメントの国内需要を４４３０万～４５００万トンと従来予想に対し１３０万～２００万トン引き上げた。