2006年09月28日号
5:セメント~需給タイト化の公算 工場トラブルなど要因
セメントの需給が当初見通しよりも前倒しでタイトになる可能性がでてきた。工場の設備トラブルが増えており、生産計画が滞っていることなどが要因。台風で海上輸送にも影響が及んでいる模様だ。国内需要は首都圏での民需好調などで予想より上振れ推移。輸出も前年実績を上回っており、在庫水準は低い。セメント需給は、昨年11月から年末にかけて極度の逼迫状態になったが、今年は昨年より早くタイト化するとの声が多い。一方で、メーカー各社は需給タイトを背景に、セメント値上げを強化する構えだ。