2025年03月13日号
1;スランプは施工者が決定~コンクリート生産性向上協議会
スランプは施工者が決定――。国土交通省は2月26日に開いたコンクリート生産性向上検討協議会(前川宏一会長=横浜国立大学客員教授)で、コンクリートの品質管理・受入検査の省力化に向けた理想形として、試験の合理化だけでなく、簡素化を目指した素案を提示した。協議会ではこれまで生コン情報の電子化に加え、輸送中の生コン品質を把握する情報化ミキサやAI(人工知能)を活用したスランプ値の推定など全量検査のシステム化などの構築を進めてきた。現在発注者が設計段階で定めているスランプは、施工者が決めるものとし、生コンの配合設計データや輸送時のコンクリートの品質変化が確認できるシステムが構築されたことを前提に、受入試験の簡略化を目指す方向性を示唆した。