2024年12月05日号
4;反転の兆し見えず~セメント販売
セメント国内販売の落ち込みに歯止めがかからない。セメント協会が11月28日発表した10月のセメント国内販売(輸入を除く)は前年同月比3・9%減の306万4千㌧で、26か月連続の前年実績割れとなった。11月も25日時点の1日当たり前年比が94・1%で推移しており、反転の兆しは見えていない。建設業・物流業の2024年問題などを背景とした現場の施工能力の低下や、首都圏で進む超高層建築向けの軽量骨材の需給ひっ迫に端を発した生コン出荷の落ち込みなどがセメント販売を下押ししているもようだ。