2011年02月17日号

1:太平洋・トクヤマ～４月出荷分からセメント値上げ

　セメントメーカー各社が値上げに動き出した。４月１日からセメント・固化材の㌧当たり出荷価格をトクヤマが１３００円以上、太平洋セメントが１０００円以上引き上げる。企業として存続可能な利益確保が理由で、老朽化した工場・設備の維持更新費用などを価格に転嫁する。さらに、ここにきて豪州の洪水被害の影響で石炭価格が再び上昇基調で推移していることから、そのコストアップ分も転嫁する。メーカー他社も置かれている状況に変わりはなく、今後、両社に追随する動きが広がる公算が大きい。