2024年08月01日号
1;内部にもCO2固定、再成形可能ブロック~太平洋セメント
太平洋セメントは7月24日、東京大学の野口貴文教授らと共同で、空気中の二酸化炭素(CO2)を固定した廃コンクリートを原料とする「カルシウムカーボネートコンクリートブロック」の製造技術を開発したと発表した。従来の類似技術は、CO2をコンクリートの表層のみにしか固定化できなかったが、今回開発した方法では廃コンクリートにCO2を固定してからブロックにするため、内部にもCO2を固定できるため固定量が増やせる。また、ブロックは粉砕後に繰り返し再成形できるため「半永久的に利用できる可能性がある」(東大)とし、建材のサーキュラリティー(資源循環)にも寄与する。