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2023年11月30日号

1;CO2固定量を測定~コンクリート

東京大学と名古屋大学は24日、コンクリートによる空気中の二酸化炭素(CO2)固定量を評価する方法を開発したと発表した。これまでセメントを使った材料が空気中のCO2と反応して炭酸カルシウム(CaCO3、炭酸塩)が生成される炭酸化反応を証明する方法や、その数量を測定する試験はなかった。今回、東京大学の丸山一平教授、名古屋大学の南雅代教授の研究チームは、考古学の分野などで年代測定方法として利用されている炭素の放射性同位体「炭素14」を使い、コンクリートにCO2が固定化されていることや、その数量を測定できる方法を開発した。