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2023年11月02日号

5;環境負荷低減に貢献、 CGSコン指針を発刊~建築学会

日本建築学会は10月23日、都内の建築会館で石炭ガス化スラグ骨材を使用するコンクリートの調合設計・製造・施工指針の発刊に伴う講習会を開いた。指針策定委員会の主査を務めた明治大学の小山明男教授は、石炭ガス化スラグ細骨材(CGS)は2000年代から標準化作業が進められてきたこと、石炭火力発電所の環境負荷を低減する観点から石炭ガス化複合発電(IGCC)が注目されていることなどに言及し「現在の年間生産量は20万~30万㌧と少なく、IGCCが近くにある地域は限定される。天然骨材の枯渇や品質低下が指摘される中で、そうした地域で利用してもらえれば」と述べた。