文字サイズ(変更方法 文字サイズを大きく 文字サイズを小さく
2023年04月14日号

2;昨年度出荷、4年ぶり増加も勢い欠く~関東一区

関東一区で共販事業を行う生コン15協同組合の2022年度の出荷数量は、前年度比0.9%増の1027万5千立方メートルで、前年実績を4年ぶりに上回った。ただ、期初予想に対しては約60万立方メートルの下振れ。最も出荷規模が大きい東京地区が下期に入って失速したこと、神奈川が1年を通して低調に推移したことで全体の伸びが鈍った。23年度は約27万立方メートルの小幅増加予想と精彩を欠いた状況が続く。東京地区が300万立方メートルの大台到達を見込み、神奈川も巡航速度に戻る反面、昨年度好調だった埼玉中央や千葉中央などが減少に転じる。建設現場の人手不足などによる工程や着工の遅延といった下振れリスクもつきまとっており、先行き不透明感は晴れない。