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2023年02月16日号

1;セメント大手 最終赤字~4~12月

セメント大手3社の2022年4~12月期の連結決算は最終損益が揃って赤字だった。石炭価格の高騰が国内セメント事業の業績を直撃。価格転嫁も遅れ、赤字が積み上がった。兼業のトクヤマもセメント部門は赤字だった。23年3月期の最終損益を太平洋セメントが260億円の赤字(前期は289億円の黒字)、UBE三菱セメントが530億円の赤字と前回予想から100億円、35億円それぞれ引き下げた。メーカー各社は昨年、2度にわたって計5000円の値上げを打ち出している。すでに最初の値上げはおおむね完遂しており、足元では追加分3000円の受け入れを巡る交渉が続く。メーカー各社は「業績回復には再値上げをやり遂げるしかない」と一様に姿勢を強めている。