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2022年05月19日号

2;セメントの損益悪化~大手5社連結決算

セメント大手5社の2022年3月期の連結決算が12日出そろった。石炭価格の高騰を受け、セメント事業の損益が軒並み悪化し、住友大阪セメント、トクヤマが赤字に転落した。太平洋セメントも海外を除いた国内セメント事業は赤字だった。セメント各社が打ち出したトン当たり2000円以上の値上げは着実に受け入れられているもようだが、前期決算への反映は限定的だった。太平洋、住友大阪、トクヤマは遅くとも9月末までに値上げ交渉を決着させる構えだ。23年3月期は住友大阪、トクヤマが赤字予想。ウクライナ危機で石炭価格が暴騰しており、足元のスポット価格は380ドル前後と1年前の5~6倍に達している。円安影響も加わって逆風は一段と強まっており、今期中にも再値上げに動く可能性もある。