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2022年01月27日号

1;CN実現するコンクリート、3つの方向性で検討

カーボンニュートラル(CN)の実現に貢献するコンクリートの技術開発が活発化してきた。現在は①セメントを高炉スラグ微粉末やフライアッシュ(FA)などの産業副産物に置換する技術②コンクリートに二酸化炭素(CO2)を吸収させる技術③CO2を吸収させた素材をコンクリート材料に使うという3つの方向性で検討されている。このうち①については低炭素型コンクリートの延長といえるが、②と③については、これまでにない新材料の開発といった発想の大転換が求められる。昨年秋に経済産業省はグリーンイノベーション基金事業「CO2を用いたコンクリート等製造技術開発」プロジェクトをNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)に造成すると発表しており、来年度以降、それを活用した技術開発が加速化する見通しだ。