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2018年08月02日号

1;生コン、被災工場が操業再開~西日本豪雨

西日本豪雨で被災した生コン工場が相次いで操業を再開している。被害の大きかった岡山、広島、愛媛の3県で約40工場が被災したが、すでに半数以上が復旧した。今も操業不能になっている十数工場も、早期の操業再開に向けて動き出している。
全国生コンクリート工業組合連合会は7月30日に開いた記者会見で西日本豪雨による生コン工場の被災状況を報告した。4日以上休業したのは全国で20工場以上あり、その地域は6生コン工業組合(岡山、広島、愛媛、福岡、京都、長野)におよんだ。現在も操業不能になっている生コン工場は岡山、広島、愛媛の3県に集中している。
岡山で4~5工場、広島で2~3工場が止まっている。一部の工場は操業再開に向けて試運転を行っている。設備への被害は軽微だったが、道路の通行止めや資材調達が困難となり、実質的に操業できない工場もある。
愛媛では西予、大洲両市で4工場が被災したものの、いずれも再開に向けて動き出した。プラントが復旧するまでの間、2016年に県内5協組(東予広域、東伊予、中予、南予、越智諸島)で締結した広域応援協定に基づいて、被災4工場が近隣にある組合員工場に生産業務を委託し、生コンを安定供給する方針。また、コンクリートミキサ車も被害を受けており、これも中予や東予地区などから融通する。