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2018年07月26日号

2;中庸熱11年ぶり高水準~首都圏

低熱系セメントの需要が伸びている。セメント協会のまとめによると、昨年度の販売量は、中庸熱セメントが前年比24・5%増の73万7千トン、低熱セメントが28・9%増の19万2千トンとそろって2ケタ増だった。首都圏を中心に、高層建築物のCFT(コンクリート充填鋼管構造)などで使う高強度コンクリートや基礎のマスコンで低熱系セメントの採用が増えているため。加えて、大型土木での採用も広がっている。「生産能力の上限近くまで需要が増えている。供給はかなり厳しい」(セメント大手)と需給はタイトになっている。