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2018年05月24日号

1;17年度は33工場減~生コン

全国生コン両連合会のまとめによると、2018年3月末の生コン工場数(自家用・ドライ除く)は17年3月末に比べ33工場減の3335工場だった。17年度の全国の1工場当たりの平均出荷量は前年比184m3増の2万5098m3と、4年ぶりに増えた。
工場数の減少数は11年度が147だったが、その後59(12年度)、39(13年度)、11(14年度)、10(15年度)で、28(16年度)と、漸増してきた。生コン出荷の減少を受けて、工場数の減少が再び緩やかなペースで進行している。
地区別の1工場当たりの平均出荷量は、北海道、関東一区、関東二区、北陸、中国、九州の6地区でプラスだった。いずれも生コン出荷が前年実績を上回った。なかでも九州は、1432m3増の2万249m3と、3年ぶりに2万m3台に回復した。熊本の震災復興工事や都市部の再開発などで出荷が増えた。関東一区は都区部のオリンピック・パラリンピック工事などで、869m3増の3万9703m3だった。
一方、東北、東海、近畿、四国の4地区はマイナス。近畿は1年で12工場減ったものの、出荷量が8%減ったため。東北は震災復興需要が一段落した地域が増えたことが主因。
平均出荷量が3万m3台だったのが関東一区と近畿の2地区。2万m3台は東北、関東二区、東海、九州の4地区。北海道、北陸、中国、四国は1万m3台だった。
地区別の工場数は九州が609で最も多い。沖縄、鹿児島、長崎などで、離島があるためとみられる。関東一区は514だった。
18年3月末時点の地区別の工場数と平均出荷量は次の通り(カッコ内は前年比)。▽北海道305工場(増減なし)1万1703m3(351m3増)▽東北303工場(4工場減)2万7147m3(1091m3減)▽関東一区514工場(増減なし)3万9703m3(869m3増)▽関東二区283工場(4工場減)2万1944m3(809m3増)▽北陸201工場(4工場減)1万9299m3(626m3増)▽東海336工場(2工場減)2万8059m3(818m3減)▽近畿355工場(12工場減)3万2041m3(1646m3減)▽中国256工場(4工場減)1万8992m3(431m3増)▽四国173工場(1工場減)1万9732m3(265m3減)▽九州609工場(2工場減)2万249m3(1432m3増)