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2018年02月01日号

4;セメント需要伸び悩み

セメント需要が伸び悩んでいる。セメント協会が1月25日発表した2017年のセメントの国内需要は、前年比1・4%増の4220万トン(見込み)だった。前年実績を4年ぶりに上回ったとはいえ、その勢いは弱く、単月ベースでは昨秋から減少が続く。会計年度の内需も4220万トン程度と、想定から80万トン前後下振れる見通しだ。労務費の高騰、工法の変更などの要因が複合化して需要の伸びを抑え込んでいるとされるが、その影響が必ずしも明確になっているわけではない。同日の会見で不死原正文流通委員長は「伸びない要因を分析する」と述べ、その結果を来年度の需要想定作業に反映させる考えを示した。