文字サイズ(変更方法 文字サイズを大きく 文字サイズを小さく
2017年09月28日号

1;太平洋と日立が提携~19年3月末メド

太平洋セメントと日立セメントは26日、セメント・クリンカの生産受委託に関する業務提携の基本協定書を締結したと発表した。今後の国内セメント需要の見通しを踏まえ、事業の効率化、コスト競争力の強化を進める。

その一環で、日立セメントは2019年3月末をメドに日立工場でのクリンカ生産を停止し、太平洋セメントにクリンカやセメントの生産を委託する。日立セメントは太平洋セメントが生産したクリンカやセメントを日立工場で受入れて、高炉セメントやフライアッシュセメントなどの混合セメントや固化材を生産する。また、日立セメントは太平洋セメントから混合セメントの生産を受託する。従来の交換出荷から契約に基づいたOEMに発展させる。両社のSSから出荷するセメントや固化材は両社がそれぞれのブランドで販売先に供給する。

両社はこれまでも生コン会社やタンカル製造販売会社への共同出資やセメント交換出荷など長期にわたって、事業の協力関係を構築しており、その関係をさらに深化させる。今後、両社はさらなる物流の効率化に向けた業務提携計画を策定する予定だ。