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2017年07月06日号

1;出荷回復鮮明に~生コン5月出荷

生コン出荷が全国的に回復している。全国生コン両連合会が6月28日発表した5月の生コン出荷量(非組合員は推定)は全10地区でプラスとなった。工組別では、前年実績を上回った40工組のうち、26工組で2ケタ増となった。

全国の出荷量は前年同月比8・9%増の654万1千m3で、2か月ぶりのプラス。民需は8・6%増の393万4千m3で3か月連続のプラス、官公需は9・4%増の260万6千m3で4か月ぶりのプラスとなった。稼働日数は前年同月より1日多かったものの、それを差し引いても約5%のプラスだった。

地区別では北海道、関東二区、中国、四国、九州で2ケタ増。復興工事のピークを越え減少が続いていた東北も19か月ぶりにプラスに転じた。九州は昨年の熊本地震の影響で出荷が低調だったが、熊本で復旧工事が出てきており、出荷を押し上げた。

関東一区は7か月連続のプラスと需要回復が鮮明になってきた。民需回復、都内で五輪関連工事が動き出し6%増の156万2千m3。東京、埼玉、千葉、神奈川は前年同月に対して3~8%増えた。

前年の出荷実績を上回った40工組のうち、20%以上のプラスは熊本(58%増)、山形(42%増)、青森(41%増)、奈良(35%増)、石川(34%増)、愛媛(31%増)、佐賀(29%増)、三重(23%増)、広島(23%増)、長崎(22%増)、岐阜(20%増)と11工組に上った。

2~3か月先の需要見通しは「増加」が前月比横ばいで京都の1工組のみ。「やや増加」は3件増の7件(福井、愛知、愛媛、長崎、熊本、鹿児島、沖縄)、「前年並み」は横ばいの15工組、「やや減少」も横ばいの20工組、「減少」は3件減の3工組だった。