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2017年06月01日号

2;800万m3に達する公算~S造化など

生コン需要低迷の要因とされるのが、施工単価の上昇による生コン使用量(原単位)の減少とRC(鉄筋コンクリート)造からS(鉄骨)造への構造変更だ。先月行われた決算説明会で太平洋セメントの福田修二社長は2つの要因で「セメント需要は年間で350万トン押し下げられている」と指摘した。セメントの約7割を消費する生コンで、1m3当たりセメントを最低300kg使用していると仮定すると、こうした影響で生コン需要は約800万m3押し下げられていると試算される。施工単価の上昇とS造への構造変更の要因を探った。